2008年12月25日

【サンタの行方】

グラフィック1225.jpg
『彼女』の話をします。



彼女とは小・中の同級生でした。
頭も良く、運動も出来、性格も悪くない。
活発な、色の白いちと病弱な娘でした。
…でした。と言うよりもだったはず、なのですが。
なぜならあまり話したことがなく、
面識もほとんどなかったからです。
小・中の荒木は人見知りが激しすぎたり、
その他の要因も合い重なり非常に暗い娘で。
えぇ、今と変わらず暗かった訳ですから、
向こうも私を覚えてるかどうか。
私の勝手なイメージの可能性だってありますからね。

それでもやはり同級生、不思議なものでこんなにも
交流が無かったにも関わらず思い出はあるものなんですね。

小学校…何年生か忘れましたが、鰯のつみれ汁を
みんなで作る機会がありました。
その時何故か一緒の班だった彼女は誰よりも上手に
鰯を三枚に下ろしていました。
すごいね、上手だねと私が言うと彼女は
お母さんのお手伝いでよくやるからと言いました。

…これだけです。
これしか話した記憶がありません。
逆にスゴいかも。
でもその時のことを今でも鮮明に覚えています。
カラー付きの、短いムービーみたいに鮮明に。
一瞬だったのに。不思議なものです。
久々に見た彼女はとても綺麗な女性になっていました。


彼女は、亡くなりました。
22歳。
…早すぎるよ。
病名は難しくて覚えきれませんでしたが
骨髄移植を2度、したそうです。
彼女は病気と真っ向から闘っていたのです。
闘っていたのです。


サンタはプレゼントを持って夜空を駆け回っているのでしょう。
誰の元にも、訪れる。
笑ったり泣いたり怒ったり悩んだり恋したり躓いたり戸惑ったり…。
そんなありふれた毎日に、小さな喜びを持って。
彼女に生きることを考えさせられた。
自分自身について考えた。
これからも私はきっと忘れない。
彼女と交わした言葉を、たぶんずっと。
一方的な思い出だから、向こうは120%覚えてないよなぁ(笑)
他の人のように共有できるものでもないし。
けど、それでいいんだ。
分からないが思い出って、そういうもののような気がするから。さ。



御冥福を、心よりお祈り致します。
荒木智子
posted by 線路は続くよどこまでも at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 荒木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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